シリーズで「高校留学」をCritical Thinking の重要なステップを使い分析しています。
「高校留学」の実態が浮かび上がります。
(1)ではクリティカルシンキング”Step1 Ask questions. Be willing to wonder”と”Step2: Define your terms. (考える対象の物事を明確・具体的に定義する。)”から分析。
今日は
クリティカルシンキング Step3:Examine the Evidence. (どんな証拠が意見・主張の基になっているかを常に考えること)、Step 4: Analyze your assumptions and biases(思い込みや偏見がないどうか確認)
から分析。
3.クリティカルシンキング Step3:Examine the Evidence. (どんな証拠が意見・主張の基になっているかを常に考えること)
私が発信している「カナダ高校留学の実態」についてこんなコメントを聞くことがあります。
「あなたがどんな否定的なことを言おうと、エージェントは逆のことを言っています。それが正しいと思います。」
「これが私の意見です。 絶対変わりません。」
証拠もなしに、意見を主張することは、英語では”lazy thinkiing” (脳を使わずに何でも言っているなまけもの)と呼ばれます。
もし、証拠を直接確かめることが無理な場合は、証拠の出所が信用出来るかどうかも考慮出来ます。
エージェントも含め、誰かが言っていた、実例をほんの数例知っている、では証拠になりません。)
高校留学を宣伝するエージェントのサイトを覗いてみました。
こんな事書いてます。
- 政府から留学生へのバックアップ体制が充実している
- 基本的に入学時には英語力が問われない
留学エージェントだから信用できる?ですか?
それは全くクリティカルシンキングを無視し、証拠を確かめようともせず「自分の思い込み」にYESを言ってくれる情報のみを信じている典型的な事例です。
カナダ政府は公式サイトでこう言っています。
「カナダの公立高校はカナダ市民・永住者には無料ですが留学生は約$10,000~17,000の授業料(1年分)を払うこと。
留学生学費は学校により異なるので自分で調べること。
また留学生には、課外活動、課外実習への費用負担があります。」
要するに「高い学費さえ払うならどうぞ」ですね。
「政府から留学生へのバックアップ体制」などは一言も説明がありません。
「ただ、払いなさい。」だけです。
「カナダ高校留学は簡単です、入学時には英語力は問われませんので」とエージェントは語るそうですがこれはどうでしょう?
政府サイトからの引用です:
Educational requirements (高校で学ぶのに必要な学力)
To enter a high school in Canada, your child may need to show they have:
(カナダの高校に入学するには下記の学力が必要です)
Proficient language skills in English or French (英語かフランス語に堪能であること)
ほら。
カナダ政府は「英語が出来なくても高校に来ていいですよ〜」とは言っていません。
証拠調べをしたとたん、エージェントサイトの言うことは信用出来ないとすぐにわかってしまいます。
これがクリティカルシンキングの威力です。

2.クリティカルシンキングStep4: Analyze your assumptions and biases(思い込みや偏見がないどうか)
思い込みや偏見には普通は気がつきません。
正しいと思い込み、その他の情報には見てみないふりをしてしまうからです。
「高校留学」すると英語ができるようになる?
NO
日本の高校生の方がはるかに英語の基本能力も応用能力も高いです。
高校留学生は、ブロークンな話言葉だけは何となく出来ますが、文法レベルが低いため「読み書き」能力は低いままです。
「高校留学」はカナダ大学進学に有利?
NO
日本の高校で高いGPAをあげた生徒の方がカナダの大学にアクセプトされる率が高いです。
カナダの高校では英語が母国語の生徒を追い抜いてトップクラスの成績を取れる可能性は限りなくゼロに近いです。
トップクラスの高校成績が必須のカナダ大学入学には「高校留学」は相当不利となります。
このような証拠を長年日本に向けて発信していますが、未だに自分の思い込みだけで子供をカナダに送る親がいます。
証拠があるのに、それを認めず、自分の思い込みを信じると、「思い込み」は「偏見」と名を変えてしまいます。
未だに日本人は英語が出来ません。
なぜだと思いますか?
政府も学校も間違った思い込み、いや偏見に満ちた「英語教育」を続けているからです。
「思い込み・偏見」の英語学習方法が正しいと信じて疑わないからです。
「日本にいても英語ができるようならないから高校留学」ですか?
間違った思い込み日本式英語教育から逃げ出して、これまた間違った思い込みの「高校留学」をしてしまう。
ダブル思い込みですね。
________________
じゃぁ、なぜ高校留学エージェントはあんな嘘ばかりサイトに書いているんでしょうか。
ネットの留学相談コーナーの常連回答者の方がこんなこと答えていました。
大拍手を送ってしまった回答です。
「カナダは高校留学をビジネスにしています。外国人留学生から高額な授業料を取って、自国の生徒のために使っているんです。つまり、飯のタネです。」
その高額な授業料からエージェントには25〜20%のリベートが入るという仕組みです。
【次回Critical Thinking で分析(3)に続く】
Need help?
How Can I Help?
