カナダが受け入れる留学生数が激増し過ぎ、カナダのHousing Crisisが悪化の一途、またその大きな増加数によりカナダ社会にも大きな悪影響があるということで、政府が留学生に発行する学生ビザ数大幅制限に走ったニュースをかなり紹介しました。
それへの続編です。
最初は、移民局・州政府(特にオンタリオ)が「私立語学学校が詐欺まがいの勧誘で留学生を無責任に呼び込んでいる。法外な授業料収入を目的だけにした語学学校の勧誘活動は許せない!」と、叫んでいたのが1月です。
ところが、本日カナダ国営MediaであるCBCがこんなデータを公開しました。

なんと!
授業料〜〜〜!とヨダレを垂らして節操もなく、座る席もない、住む所もない学校や地域に留学生を勧誘しつづけていたのは、れっきとした州立カレッジであったとの報道です。
しかも、オンタリオ州に集中しています。
な〜〜んだ、じゃぁ私立語学学校は大丈夫?
いやいや、そんな短絡的な結論には至りませんよ。
私立語学学校はもともと留学生のお金のみに頼っているところですので、エージェントと結託しとにかくひとりでも多く呼び込もうと必死。
これは、昔も昨年も今も変わりません。
この数年の急激な留学生増加の大きな責任は、その私立語学学校やカレッジだけではなく(もともとバラ色宣伝とエージェントを必死で使っていたのは変わりません)、「え?そんなに儲かるの?と、無責任留学生勧誘に参入した州立カレッジ、特にオンタリオの州立カレッジだったということです。
現オンタリオ州政権を握る保守派の方針で、公教育への州政府からの資金が大幅にカットされたのも大きな原因だそうです。
なぜかな?と思いますが、とにかく「教育?フン!カットする」だったようです。
そして。
今回の政府決定。
特に留学生の多すぎるオンタリオとBCは50%カットが今年の数値です。
オンタリオの州立カレッジは50%収入がなくなるのと同じです。
当分はオンタリオ州の州立カレッジは留学生授業料を払う価値はなくなります。
払った授業料は、すべてカレッジの赤字穴埋めに周り、払った留学生本人に還元されることはないでしょうから。
BC州も同様。
BC州においては2008年にUniversityに昇格したカレッジも多いですが、50%削減にはとても耐えられないでしょう。
プログラムが減り、学生へのサービスの質が低下し、とても授業料に見合う留学ではなくなるかも知れません。
余りにも、留学生授業料収入で儲け、それに頼り切ってましたから。

バンクーバーの郊外に位置するUniversity of the Fraser Valley.
やはり、2008年に大学に昇格したカレッジです。
International programのスタッフの質が良かったこと、ESLプログラムが大学直轄に変わったことで数十年お付き合いをしていました。
が、インドからのカナダ留学希望の多さに目をつけ、インドにも分校を出し、インド系留学生には簡単な入学ルートを用意し、International programスタッフもインドに釘付け状態。
大学構内は今では「ここはインドか?」と思えるほどです。
Programスタッフも3年前に入れ替わり、妙な雰囲気となってしまいました。
さて、50%削減?
プログラムスタッフの解雇が待っているでしょね、イコール、留学生へのケアがどどっと落ちる、ですか?
質の低下はじわじわと感じていただけに、あぁここはもう終わりだなと思っています。
*カナダ大学留学を目指す教え子をリードするのは非常に難しいです。
もともと大学直に入学出来る能力がある生徒は本当に稀です。東大医学部に楽々行けた生徒でも難しいのがカナダの大学にいきなり入学することです。
従って、まず規模の小さなケアの行き届いた中堅大学・カレッジで十分カナダの教育に浸ったあと、希望する大学に編入し学位を取るのが勧めるルートです。
ペースと思考の深さにはとてもついていけません。
その最初に入口として利用する機関を見つけるのは、実は至難の業です。
学校の名前、評判などではなく、留学生を扱うスタッフの長の方針と、「優秀な日本人学生」をどれだけ尊重してくれるか、です。私達とどれだけ真摯なコミュニケーションを取ってくれるかも大きな要因です。
そうやって出会ったのがUniversity of the Fraser Valley.でした。
ここにはかなりの教え子が通いました。
留学生プログラムのナンバー2の女性が素晴らしく、Robert(年に一人送るかどうかなのに)との信頼関係が抜群で、たくさんの教え子がここで30単位ほどを取り、University of British Columbia, Simon Fraser University, University of Alberta, McGill University, Western University などに編入していきました。
そうやって編入した教え子たちは、100%の確率でカナダ大学の学位を取りました。
アメリカの大学編入を果たした生徒もいますし、もちろんUniversity of the Fraser Valleyをそのまま卒業した生徒もいます。
州立のカレッジがこれほど必死で留学生を勧誘したのが、実はカナダに悪影響を与えるほどの留学生数の増加だったという記事を読み、まず脳裏に浮かんだのがこのUniversity of the Fraser Valley.でした。
何か最近へんだなというのが、正直な直感でした。
それで、特に昨年以来ここには見切りをつけ、こんな留学生獲得競争には無縁のアルバータの大学とのネットワーク構築を始めた次第です。
かなり有望なアルバータ大学事情が形を持ってきました。
50%削減? は? 別に? とほざいているアルバータ州の底力を試そうと思っています。
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