8/21 Canada 留学ニュース: カナダ政府留学生の数制限へ

Ottawa considering a cap on international students to ease housing pressure.

Housing affordability one of the main issues  (CBC)

カナダ政府は、カナダの学校に来る留学生の数を制限する計画を発表しました。Affordable(払える範囲の)住宅の悲劇的な不足を少しでも緩和するための措置です。

カナダは特にこの数年、信じられないほどの住宅価格の高騰、賃貸の不足・家賃の高騰を見てきました。若者たちは、親の世代のように自分の家を買ってなどということは全く非現実的なことだと、将来を悲観しています。

平均以上の収入があってもとても買えない値段がついている住宅。例えば、バンクーバーでは2部屋のベッドルームがある平屋住宅に億という値段がついています。毎月のローンが50万を超えるのもザラです。

じゃぁと賃貸に目を向けても、家主たちはバブルのような住宅価格、売り主マーケットの中、今まで賃貸していた住宅を競うように売りに出し、テナントを追い出すケースがうなぎのぼりでした。

結局、賃貸物件の悲劇的な不足から、テナント同士の入札のような事態が起こり、今まで例えば2部屋のアパートに月$1700で住んでいた家族が追い出され、次に同じような広さ・場所で賃貸しようとしても倍以上を払うか、または全く物件自体がないという状況がカナダ全土で起こっています。

また、これまで住宅ローンを払い続けていた人たちも、Prime Rateがどんどん上がるにつれ、毎月の支払いが一挙に1,000ドル以上高くなるなど、ローンが払えず住宅から追い出される人たちも。 今後のこの数はますます増え続けるのではと思われます。

そこに、インチキ無責任な語学学校・私立のいわゆるキャリアカレッジなどが、留学生の授業料目当てにものすごい数の留学生をカナダに送り込んでいます。昨年だけでも、約800,000名がカナダに留学生として入国し、悲劇的に少ない賃貸物件の取り合いとなっています。

特に、最近インチキがかなり摘発されている語学学校・私立カレッジが誰彼構わず入学させた留学生が増え、まるでタコ部屋のような生活を余儀なくされる学生が悲鳴をあげています。「住むところもないのに、なぜ学生ビザを発行した!」と言いたい留学生も多いことと思います。

その余波で、ホームステイも質がどどっと落ち、とにかく狭い古い家から少しでも稼ごうと、地下の狭いスペースに仕切りだけをつけ8名程度の留学生を押し込むケースをよく聞くようになりました。相部屋などというものではなく、本当に監獄の狭い部屋にぎゅうぎゅうに学生が住んでいると想像したほうが早いです。

寮が完備しているはずの大学でも、特にこの9月からの順番待ちがものすごい数になっており、はみ出す学生たちがオロオロしています。 はみ出せば、信じられないほど高い家賃のアパート、ならまだまし、絶対数が不足している賃貸市場に押しやられ、新学期が始まっても住むところがない学生があふれると予想されているカナダです。

そんな状況を受けての政府のコメントです。

ー現在のカナダの住宅問題を解決するためのオプションとして、留学生数の制限を視野に入れています。 これは異常事態です。(Housing, Infrastructure and Communities Minister Sean Fraser )

Post Secondary Institution(高校より上の教育機関)が、受け入れ留学生が住む場所をみつけるどんなヘルプが出来るか、また現在行っているかについての聞き取り調査を行う。

特に最近名指しで批判されている、詐欺まがいの勧誘で留学生を呼び込んでいる語学学校・私立カレッジをターゲットとする。その無責任な留学生呼び込みが、現在の住宅状況を悪化させている原因でもある。

そのような詐欺教育機関は実際のスペースの5〜6倍以上の留学生を、授業料目当てに呼び込んでいるのが問題。ここの早急な解決は必至である。

現在のカナダの住宅問題を解決するには、2030年までに580万の住宅が必要、そのうちの200万を賃貸とするべき。

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実はここには大きな問題があります。

政府が住宅供給問題を解決するために留学生数の制限に動くと、カナダ世論は「カナダ人が住宅問題で困窮し、ホームレス化しているのは留学生や移民のせいか!」と、移民や留学生を嫌うことになることです。

今でも、有色人種移民への風当たりは強いですし、留学生への反感を持つカナダの人も少なくありません。実際に、アジア系の女性は全く知らない白人から殴られたり、罵声を浴びたりする事件も後を絶たないカナダです。

これに拍車がかかることを政府はとても恐れていますが、さて、どんな対策を取るのか。

移民で発達し、移民がないと成り立たない国カナダ。移民がカナダをここまで豊かにした事実はすっかり忘れ、移民・留学生排斥運動などが起こらないことを祈るばかりです。

カナダ留学は今大きな曲がり角に来ています。

日本で頑張りいい成績を取り、正式な大学に入り、寮が確保出来たら

カナダにいらっしゃい! かな?