4/15 カナダ大学留学:履修コースの選び方

How to Choose Courses at Canadian Universities (by Robert McMillan)

カナダ大学留学中のみなさん。
学位に近づいていますか?
そのための各学期のコース選択は計画的に進めていますか?

日本のようにもともと枠があり、その中で限られたコースを履修するのではないカナダ。
個人の選択の自由度が非常に高いカナダでは「わぁい何でも取れる!」と計画なしで履修していると、いつの間にか結局の専攻に関係ないものを取ってしまい、学費も時間も無駄にしてしまいます。
まずは、カナダの大学制度をよく知ること、ここからカナダ大学留学の成功がつかめます。

このコラムでは、日本からの大学留学生が一番効率よく履修コースを決め、大きく学費を節約しながら学位に向うコツを説明します。

カナダは本当に個人が選択出来る範囲の広い国です。
例えば、Gender Identityの選択もこんなふうに選べます。(州のHealth Careのサイトから)

Gender identityを選ぶ項目にもなんと10もの選択肢があります。

さぁ、あなたはどれでしょうか?
少し前までは、Male, Female, Other という3つの選択肢が普通でしたが、それでも日本のカチカチの制度から比べると「進んでる!」と感動したものです。
それが今では10の選択肢!

また、宗教を選ぶにもなんと123もの選択肢(私が調べただけでも)があります、
A variety of Catholic, Christian and Muslim sects; Atheist; None; Other; Pagan…..仏教もありますよ、もちろん。神道だって選べます。
更にすごいことには、選びたくなかったら選ぶ必要はありません。
ちょっとだけ困ることは、複数選びたい場合は(は?どういうこと?)少々混乱。

さぁ、ここからもおわかりのように、もちろんカナダの大学でも選択肢が多い多い。

選択の自由度に慣れていない日本からの留学生が、不必要な年数を学位取得にかけてしまうのはこれも大きな理由だと思います。
現在カナダの大学在学中、でも一体自分は今どんな位置にいて、どんな学位に向かっていて、いつ卒業出来るんかなぁと思ってる人いませんか?
「さぁ、次の学期には何を取ろうかなぁ!」と好みで取ってしまい、単位はもらえるものの結局学位取得には不必要なものをごっそり入れてしまいます。

どうしたら正しいコース選択が出来るか。

このコラムでは、次のことを見ていきます:

カナダ人学生はどのようにコースを選択するか
自分の専攻分野内でどのようにコースを選択するか
カナダの2つの人気大学からの実例(大規模大学と小規模大学)
カナダで大学進学し学位を目指すには、まず大学を選び、専攻学位や専攻プログラムを決めます。細かくは各大学により異なることにも注意。

学位(Degree)とはおおまかなもので例えば:
Bachelor of Arts 
Bachelor of Science
Bachelor of Management/Music/Kinesiology/Media Studies/etc.

プログラムとは、集中して学ぶ学問分野のことで、そこでの内容を終了すると学位につながります。例えば:

Chemistry program → BSc
History program → BA 
Computer Science program → BSc (or BA, depending on your course choice)
Mechanical Engineering program → Bachelors of Applied Science
Business program → Bachelor of Commerce

入りたいプログラムは大学入学後1〜2年で決めることになります。(大学によりタイミングは異なります)
多くの大学では途中でのプログラム変更も認めています。

変更したいプログラムが求める条件を満たしているならばです
例えばGrade12の生物履修済みの場合、Biology programに入れる可能性があります

ですから、まず最初の1〜2年で適当に履修してしまうと後でびっくり。

本当に入りたいプログラムに入るための条件を満たしていないことに気がついて大慌てということも起こります。
ですから、1・2年次には、ただ単に「これを取ろう、あれを取ろう」ではなく、専攻したいと思っている分野は本当に自分に向いているのかを確かめるために、それに該当するコースを取ることです。

また、大学を卒業するには、結局入ったプログラムの卒業要件を満たさないといけないことにも要注意。

特定のプログラム学位を取るためには必修コースの単位がすべて必要

余りにも選択の自由度が高いので、特に日本人留学生は混乱することが多い

その結果プログラムを選ぶのが遅れてしまう

そして、卒業が遅れる、つまり、もっと学費がかかる

留学生の学費は異常に高いですので、このような事態は避けるべきですね

プログラムの選択肢も実に多いのがカナダの大学

例えばUBCでは267ものプログラムがあります!

じゃぁ、どうやってプログラムを選ぶ?
カナダの学生は2つの大きな要因で考えます

1.自分が一番得意なことを学べるプログラムを選ぶ
とてつもなく卒業が難しいカナダの大学を終えるには、自分に適性のある得意分野を選ぶことがこの上なく重要です。

2.就職の機会が高い分野は?
大学を卒業しても自動的に仕事に就ける時代ではありません。
今の社会が欲しがっている専門分野の学位が必要です。

例えば:私自身の経験では、高校では数学と論理と創造性に長けていました。その場合は?

BScの学位を持つ卒業生には就職機会がたんまりあった時代です
自分の得意なThe program of mathematicsからはa BSc degreeがもらえました
従ってa BSc in Mathematicsを取得しました
そこからa management training job at a major Canadian bankの仕事に就けました
(正直大嫌いな仕事で、自分には合わないことから、日本に向けて冒険の旅にでたわけですが、トピックが逸れますのでここまで。。。。。)

The program of mathematicsで学んだ論理(ロジック)は今の時代でも要請が高いです

何の学位を持った学生の就職機会が多いかはどんどん変わっています

English and Fine Arts graduatesは、まず仕事はありません
かつて就職安泰だったBScも、今ではそれほど期待出来ません
現在表舞台に出てきたのはTechnology graduates、企業がとても欲しがっています

さて次は、プログラムを選んだあと、どんなコースを取っていけばいいのかを説明します。

例えば:

University of British Columbia
(The University of British Columbia is a global centre for research and teaching, consistently ranked among the top 20 public universities in the world.)

Business and Computer Science program at UBC(教え子が卒業しました!)

the Bachelor of Commerce degreeが取れます
詳しくはこちらから the program website
ここには、1,2,3年次に何を取ればいいのかが書かれています
ここからは、business and computer scienceのdouble degree program(2種類の学位が取れます)
カナダでは、Major(専攻)はひとつとは限りません
2つを組み合わせて、Double majorも可能、ひとつをMinorにすることも可能

サイトからもおかわりのように、のコースの選択肢はそうはありません
1年次のコースはすべて決まっており、それを取るしか選択肢はありません
3年次には少し選択科目も取れますが、何を取ってもいいわけでないです
何が取れるかは上のサイトからのリンクを見て下さい

このプログラムに入った学生は、次に進むためには最低60%の成績が必要
もし60%取れなかった場合には「落第したと見なされ、最低1年間はこのプログラムから出されます」

The UBC Commerce programにはもう少し選択肢があります(教え子が卒業しました!)

最初の2年間はひとつの選択科目履修が可
3年・4年次には更に多くの選択科目が可
ただし制限があります
履修可能な選択科目は上のサイトにあります

University of Lethbridge
(University of Lethbridge is home to leading research centres and institutes across disciplines, including the Canadian Centre for Behavioural Neuroscience. Both undergraduate and graduate students work alongside accomplished researchers in a highly supportive and multidisciplinary environment that is grounded in liberal education.)

Economics program at UofL (University of Lethbridge)

学位が取れるコースがたくさんあります
Bachelor of Arts
Bachelor of Arts & Science
Bachelor of Arts / Bachelor of Education
Bachelor of Arts / Bachelor of Laws
Bachelor of Arts / Bachelor of Management

何の学位を取りたいかによりコースを選ぶようになります

例えばthe Economics program Bachelor of Artsを例にとると
下記の3つのサイトに必修履修コースが書かれています

The undergraduate calendar  (scroll down to Economics)
14 economics courses(そのうちの6つは選択科目)

The BA requirements
例えば、下記が必須です
最低30コース( GPA of at least 2.0 (out of 4.0).
3・4年次コースの中から最低10コース
1年次コースから最大10コース
Activity coursesからは最大6単位
他の大学から編入出来る単位は15コースのみ

今度はThe liberal arts requirements

UofL はliberal arts universityで、学生を“an independent, well-rounded and thoughtful individual”にすることが目的
従って多様なコース履修が必要

4 courses from the Fine Arts and Humanities
4 courses from the Social Sciences
4 courses from the Sciences
つまり1年次に多様なコース履修のチャンスがある

ややこしそう?いえいえ、大学からは丁寧なacademic counselingがあるので大丈夫
学生が取りたい学位やプログラムでの必修単位と、履修するコースとがマッチしているかを常にカウンセラーと確かめるよう大学がアドバイスしています。

つまり:

カナダにはとてもとてもたくさんの選択肢があります。
Gender orientationから大学のプログラムまで、選択肢だらけです。
ですから、カナダの学生は高校生のうちにすでに大学のプログラムについて考え始めます。

しかし、カチカチに決められた教育制度の日本から来るみなさんには、下手すると思い切り回り道になってしまい、費用と時間が余計にかかる可能性がありますよ。
出来るだけ少ない時間と費用で大学学位を取るためには、特に就職の可能性が高い学位を取るためには、知恵が必要です。

いつでも最大のアドバイスをしますので連絡して下さい。
カナダ大学の難しさに喘ぐ留学生へのHomework Therapyも行っています。