「このストーリーは実際に酷いホームステイを体験した生徒が書いた実話です。」
先日はその生徒が書いた英語でのモンスターホストファミリーの話を公開しました。
本日は、その日本語版です。
エージェントの嘘の話に乗せられて、You Tubeの甘い話に騙されてカナダ高校留学に来た日本人高校生が英語で書いたストーリーです。
高校留学生を誘い込むための「嘘八百勧誘」への真剣な警告です。
ホームステイとは夢物語ではありません。
このようなホストファミリーが存在するということを知っておいて下さい。
(個人情報を守るために、ストーリー中の名前は変えています。)
ひとりでも多くの犠牲者予備軍に警告するために公開致しました。
また、この公開は実際に今でもトラウマで苦しむ、生徒自身の希望でもあります。
「私のような犠牲者を出さないように。」との希望です。
日本人高校留学生がこのモンスターホストファミリーに出会ったのは、2022年カナダのある中堅都市。
それでは、カナダで本当に起こっているモンスターホストファミリーのStoryをどうぞ。
———————————————————

雪が静かに降り積もっています。周りは真っ白な雪でおおわれ、気温はマイナス18°でした。
「ホストファミリーは何と言う名前ですか?」と、私は尋ねました。
(ホストの家に着く直前までホスト名も何も知らされないことは、今の高校留学では普通です。 特に学区の紹介ではなく、外部団体カナダホームステイネットワークは、前もってホスト情報を出すのを極端に嫌います。なぜでしょうね?怪しいです。)
「AdebayoとLaurenよ。」ホームステイコーディネーターのCathyが答え、車のヒーターの温度を上げました。「気にいるといいわね。なかなか良いひとたちよ。」と付け加え、私をその家の前で降ろしました。
(コーディネーターの仕事は、ホスト宅まで送るだけ。一緒に家に入りホストに挨拶し、生徒を紹介するとかの、いわゆる常識的なことはまず起こりません。)
一階建ての家に地下室がついており、屋根には色とりどりの電球が飾られていました。私はおそるおそるドアを3回ノックしました。
ドアが開き、男の人が迎えてくれました。
「やぁ、Hina。私はAdebayoです。妻はすぐ帰って来ると思います。どうぞ入って。」
Adebayoは私の重いスーツケースとあと2つあったカバンを運んでくれました。数分後、ドアが開き女の人が入ってきました。その人は私を見るなりハグし、言いました。
「私はLauren、あなたのホストマザーよ。初めまして。あなたの部屋に案内するわ。」
Laurenは私を地下室の部屋に案内してくれました。勉強机はなく、キングサイズベッドとひとつの棚があるだけでした。バスルームを見せてくれたあと、Laurenは上に上がって行きました。私はスーツケースとカバンの中身を出しました。夕飯の準備が出来た時、ホストマザーは上から金切り声で叫びました。
「Hina、晩ごはんよ。」
(ホームステイ先は必ず学生のための勉強机とデスクランプを用意すること。これはどこのホームステイルールにも書かれていることですが、いとも簡単に破られます。留学生の権利など、そんなものです。)
私は階段を上がり、ホストファミリーと初めての食事をとりました。ご飯と、スープと、チキンの晩ごはん。ホストファーザーが私に聞きました。
「日本のどこから来たの?」
(こんな情報も留学生が実際に来た日でないと知らないホストが大部分です。)
「豊田市です。車で有名なところです。」
ホストファーザーは言いました。
「Toyotaが町の名前だなんて知らなかった。」
夕食後、私は少しばかりのお土産をあげました。スライム、パズルそして日本のお菓子です。子供たちはにこにこしながらオモチャをまず開けました。パズルより、スライムがお気に入りだったようです。そのあと一緒にテレビを見て、北アメリカやアフリカ、アジアなどの音楽を聴きました。一緒に楽しんだ後、子供たちが眠そうな顔になり寝に行きました。時はもう午後9時になっていました。
「寝る前に、ハウスルールを教えるから。」ホストマザーが言いました。
「オーケー。」
「毎日夕食の支度を手伝うこと。英語の勉強のためになるからね。」そしてこうも付け加えました。
「スマホは午後9時以降は上の階に置いておくこと。」
(人権侵害にもあたる変なルールです。日本の家族との連絡にも必要だし、勉強にも必要かも知れないし。それよりも、そんなことホストのしったこっちゃないです。横暴の一言です。)
「わかりました。」
「一週間に一回、バスルームを掃除すること。わかった?」
「はい。」
そしてホストマザーはこう言いました。
「オーケー。愛してるわ。よく眠ってね、Hina。お休み。」
「お休みなさい。」
私は自分のスマホをテーブルの上に置き、地下室に降りて行きました。両親にはアイパッドを使ってメッセージを送りました。
「ホストはいい人達です。ほっとしました。お休み。」
(ホストについての情報は、日本の親にも、当日まで知らされていないことに呆れます。日本の子どもの人権はなし、ですね。日本の親ももっと要求すべきだと思います。舐められてますよ、カナダのホストに。)
その次の日、私が学校から帰ってくると、ホストマザーからのメッセージがありました。
「なぜアイパッドを持っていると言わなかった?」
「アイパッドのことは言われなかったので、上には置きませんでした。」と、答えました。
「今日から、アイパッドもここに置いておきなさい。」とホストマザー。
(これは100%いじめですね。虐待と言ってもいいです。こんな権利はホストにはありません。)
ホストマザーは続けました。
「私はね、あなたに国に帰ってほしくないの。もしあなたが私の言うことを聞けないなら、ホームステイコーディネーターに言いつけて、そしたらホームステイ団体が(カナダホームステイネットワーク)あなたを日本に送り返すことになっているから。」
(ホームステイ団体にもそんな権利はありません。理不尽なホストの言うことを聞かないから「帰国させる?」 ふざけんな!です。)
「すみません。よくわかりました。」
一ヶ月後のことです。学校の友達のMisakiが遊びに来て、泊まって行くことになりました。大晦日に年越蕎麦を作る計画でした。ウォールマートで蕎麦と、だし、天ぷらえびとネギを買い、次の日に年越蕎麦を作る予定にしていました。買い物の後、私のホストのところで夕食をとり、時間を一緒に過ごしました。子供たちが何度も「遊ぼうよ。」と聞いて来たので、かくれんぼを1時間しました。その後、疲れてしまったので、私の部屋に行きました。10分後、子供たちがまたやって来て、私の部屋のドアも何度も叩きました。
「上に来てよ。」
子供たちがもっと遊びたがっていると思いましたが、もうかなり疲れていたのと、二人で話がしたかったので、こう言いました。
「もう遊べないよ。疲れたから。ごめんね。」と言い、ドアを閉めました。
5分後、ホストファーザーが部屋に来てドアをノックしました。
「上においでよ。お菓子があるんだよ、一緒に食べよう。」
私は言いました。
「お菓子を一緒に食べるなんて知りませんでした。子供たちと遊んで疲れてしまったので、行かなかったんです。」
ホストファーザーは何も言いませんでした。私とMisakiは上に行き、お菓子を食べました。みんなの顔はとても不機嫌に見えました。
お菓子を食べた後、また私の部屋に戻りました。蕎麦の作り方を調べてから眠りにつきました。
朝早く、ホストマザーがドアをノックして言いました。
「教会に一緒に行くかどうか決めなさい。行くならMisakiは帰ってもらわないと。」
カナダホームステイネットワークの規則では、ホストが不在の時には友達を呼んではいけないことになっています。ホストマザーの提案は、もし私がMisakiと一緒に家にいたいなら、Misakiも私も教会に行けばいいということでした。
Misakiと私はすでにその日の予定を決めていました、でも、Misakiには帰ってほしくありませんでした。Misakiはうつむいてしまい、口元が悔しそうに下がっていました。他に選択肢はありません。Misakiは家に帰りました。私たちは年越蕎麦も作ることが出来ませんでした。
(このホストマザーは徹底的に意地悪ですね。許せないです。)
その次の日、ホストマザーが言いました。
「もうMisakiと付き合わないように。もし、今後女友達を呼ぶなら、自分の部屋は使わないこと。レスビアンかも知れないでしょ。」
(ここまで来ると常軌を逸してます。)
私は必死で説明しました。
「私たちはレスビアンではありません。Misakiにはボーイフレンドがいるんです。」
それでもホストマザーはこう言いました。
「Hina、日本に帰されたくないのなら、私の言うことを聞きなさい。」
(カナダにホームステイしていて、こんなことを言われたなら、すぐに私に連絡して下さい。許される行動ではありませんから。)
正しいことを言っても、ホストマザーに勝つ見込みがないことを悟りました。
3日後、ホストマザーが上から私を呼びました。
「Hina、上に来なさい。」
私は翌日のテストのために生物の勉強をずっとしていましたが、中断して上に行きました。3人のモルモン教の姉妹がいました。日本の父が警告してくれたことを思い出しました。やめるのがとても難しいから、決して宗教には入らないこと、と。モルモンの姉妹は私を彼女たちの宗教に入れたかったようですが、私は穏やかに断りました。そしてその人達が意見を述べるのを30分ほど聞いたあと、「生物の勉強がありますので、失礼します。すみません。」と言い、自分の部屋に戻りました。
1ヶ月後、留学生のための遠足がありました。
学校の留学生アドバイザーが言いました。
「午前8時40分までに学校に来て下さいね。」
いつものようにスクールバスに乗るつもりでした。
ところが、ホストマザーが言いました。
「町のバスに乗りなさい。スクールバスだと少し遅れるから。」
「スクールバスは普通8時30分に学校に着きます。」と私は答えました。
その次の日、私は8時頃家を出ました。スクールバスを待っていたら、ホストマザーから電話がかかってきました。でもバスが来るのが見えました。日本ではバスの中で電話で話すのはよくないことです。ですから、カナダでも同じだと思い、電話を切りホストマザーにはメッセージを送りました。
「大丈夫です。学校には8時40分までに着けますから。」とテキストを送りました。
ホストマザーもテキストメッセージを送って来ました。
「なぜ私が言ったことを聞けないの?町のバスに乗らないといけないと言ったでしょ。電話に出なさい。」
「バスに乗っているので電話には出れません。」とメッセージしました。
ホストマザーはメッセージでこう言って来ました。
「あんたなんか、スクールバスに遅れたらいい。そしたら遠足にも行けないから。」
学校には時間通りに着きました。遠足用のバスに乗り、日本の両親に電話しました。本当はバスで電話するのはいけないけど、どうしても我慢出来ませんでした。どうしてもすぐに親の声が聞きたかったんです。そうしないとこれ以上耐えられないと思いました。何が起こっているのかを話し、両親に向かって大声を出したと思います。ストレスが余りにも大きすぎました。2時間後、アルバータ州のウォータートンに着きました。到着するとすぐにランチタイムでした。
英語の先生が話しかけて来ました。
「大丈夫?疲れてるみたいね。」
日本人留学生のYuriと私は顔を見合わせ、Yuriが言いました。
「ホストマザーとのやりとりを見せた方がいいよ。」
英語の先生にメッセージをすべて見せました。それを見た後、先生の顔が真剣になりました。
「これは酷い。あなたのホストマザーはおかしいね。」と英語の先生は言いました。
次の日、英語の先生が言いました。
「あなたのホームステイ会社(カナダホームステイネットワーク)に連絡したからね。」
その時、私は動転してしまいました。留学生が自分のホストファミリーのことを他者に話すのは禁止というルールがあったからです。心配でたまりませんでしたが、ホストファミリーを変えてもいいと言われました。幸せいっぱいの顔で家に帰りました。家に着くやいなや、ホストマザーにののしられました。
「この嘘つき。先生はやりとりの一部しか見てないのに。」
ホストマザーはとても怒っていました。私は混乱し、何も言うことが出来ませんでした。
私は何も言わず、静かに自分の洋服と持ち物をまとめました。
ホストマザーが私のパンツを指さして言いました。
「それ、うちのだよ。」
私は言い張りました。
「これは私が60ドルで買ったものです。」
そのパンツには自分の名前も書いていたので、それは絶対私のものでした。しかしながら、ホストマザーはそのパンツは自分のものだと主張していましたが、やがて諦めたようです。
その次の日、ホームステイコーディネーターが私を連れにやって来ました。
「さよなら。」
とだけホストファミリーに言い、車に乗り込みました。
_______________________

訳しながら、また怒りが込み上げて来ました。
乗り込んで行ってホストマザーをやり込めたい気持ちがまた沸いて来ました。
実はまだまだホストマザーの酷い行動はありました。
人間としてもどうしても許せないこともたくさんありました。
留学生自身が勇気を持って、モンスターと話し合いをしようとするたびに、モンスターホストファミリーからの決め言葉はいつも「文句を言うと帰国させるルールだから。」
ある時には、週末にHinaに予定があったにもかかわらず、無理やり家族キャンプに誘い、連れ出されました。ところが、キャンピングカーにはHinaの場所はなく、彼女だけが外で寝るということに。せめてキャンピングカーの中にあるトイレだけでも使わせてほしいと懇願したHinaには冷たい”No”が戻って来ました。
やっときっかけが掴めたのは、高校の先生がHinaとホストマザーのチャットでのやり取りを目撃したことから。
「私の言うことを聞かないあんたなんか、バスに遅れてしまえばいい。」

“Teach you a lesson about listening”の部分は、「私の言うことを聞けない結果がどうなるか、思い知れ!」です。
こんな言葉を未成年のしかも外国で頑張る高校留学生に投げつけるホストがいるんです。
恥を知れ」です。
これが決め手となり、さすがの高校も放っておけず、ホストチェンジが許可されたわけです。
帰国させられることはありませんでした。
しかし、彼女はこのトラウマを未だ引きずっており、これが癒えることがあるだろうかと考えるたびに心が痛みます。
注意:最近のホームステイは、学区が自前でやっているところは数えるほどしかありません。ほとんどの学区は、外部ビジネスに丸投げ。トラブルが面倒くさいんだろうと思います。この留学生がエージェントから送られたホームステイ団体はカナダホームステイネットワークというところです。ここを通じてホームステイした日本人からのSOSは実に多いことも知っておいて下さい。
まず、脅し文句は「文句を言うと帰国させるから。」です。
最後に、その留学生をカナダに送ったエージェント。これも日本人留学生から多くのSOSが入るエージェントです。1番多いですね。
LINEを使い、「カナダは簡単、選択科目だけで卒業出来る。それも50%とればいい。」などのデタラメな情報で多くの日本人高校生を勧誘、騙しています。
ここではまだ名前を出すことは控えますが、これまで騙された方々から「公表して下さい。」という声がどんどん大きくなっているのが現状です。
先日、カナダ高校留学もひとつの選択肢になり得る時代になったかも知れないと、書きました。AI対応への教育が非常に進んだカナダと、目を覆うほど遅れている日本とを比べた場合です。
しかし、高校留学には、このような一生トラウマが残るようなモンスターに出会う可能性もあることを認識することは、まだまだ必要なことです。
残念ながら。
カナダ高校留学についてご質問、ご相談のある方には、無料面談も提供しておりますので、ご連絡下さい。 SOSも受け付けています。
こんな経験をする日本人高校生が2度と出ませんように、祈りを込めて。
大澤眞知子
Robert McMillan
《カナダクラブ》
